6月は梅雨のはじまりとともに湿度が高まり、気温のムラも生じやすい季節です。
肌は外部環境のわずかな変化にも敏感に反応し、バリア機能が乱れることでトラブルを招きやすくなります。
そこで本記事では、季節の変わり目に寄り添う植物美容学の視点で6月の肌リズムを整える方法をご紹介します。
6月の肌リズムを理解する
6月になると湿度が60～80％に達し、皮脂分泌が活発化します。
一方でエアコン使用による乾燥も同時に進むため、肌の内側と外側で異なるトラブルが同時発生しがちです。
まずはこの時期の肌リズムを正しく把握し、ケアのポイントを押さえましょう。
1. 湿度と皮脂のバランス
梅雨の高い湿度は皮脂腺を刺激して分泌を促進します。
表面のベタつきが目立つ一方で、汗や皮脂の蒸発が抑えられて肌内部が水分不足に陥るケースも。
ベタつきと乾燥が同居した状態を放置するとバリア機能が低下し、かゆみや吹き出物を引き起こします。
このアンバランスな状態を解消するには、水分補給とともに適度な皮脂コントロールが必要です。
植物由来の保湿成分を用いた化粧水やセラムでうるおいを与えつつ、オイルフリーの下地で過剰な皮脂を抑えましょう。
2. 紫外線の影響
6月の日差しは夏に向けて強くなり始め、紫外線A波B波ともに肌深部まで到達します。
曇りや雨の日でも紫外線は降り注いでおり、シミやくすみの原因になるため対策が欠かせません。
日焼け止めだけでなく、抗酸化作用が期待できる植物エキス配合のケアアイテムを併用してダメージを軽減しましょう。
ビタミンC誘導体やポリフェノールなどは、紫外線による活性酸素を抑制し、透明感のある肌に導きます。
サプリメントとして内服する方法もありますが、まずは食事で取り入れて補給を心がけると良いでしょう。
3. 肌サイクルの変化
通常28日サイクルのターンオーバーは、環境ストレスやホルモンバランスの乱れでズレが生じやすいものです。
くすみやごわつき、角質肥厚を感じたときはマイルドな角質ケアでリセットを。
ただし摩擦や強い酸の使用は逆に肌バリアを傷つけるため、刺激が少ない植物性スクラブや酵素系の酵素パウダーを選びましょう。
週に1回を目安に優しくオフし、潤いを保ちながらすっきりとクリアな肌を保つことが大切です。
ケア後は鎮静効果のあるアロエベラジェルやカモミールウォーターでクールダウンをしましょう。
内側から整えるナチュラルケア
肌の健やかさは日々の食事や睡眠など、生活習慣とも深く結びついています。
植物のチカラを取り入れつつ、体の内側からも肌リズムを整える習慣を身につけましょう。
1. 食事で取り入れる植物栄養素
6月の旬食材であるトマト、キュウリ、ナスなどは水分やビタミン、ミネラルが豊富です。
特にトマトに含まれるリコピンは抗酸化力が高く、紫外線ダメージを受けやすい肌を守ります。
ベリー類に含まれるポリフェノールや緑黄色野菜のβ‐カロテンなども意識して摂取するとよいでしょう。
サラダやスムージーにして手軽に取り入れるほか、冷製スープやピクルスなど調理法を変えて飽きずに楽しむのがおすすめです。
2. 十分な水分補給
暑い日でも意外と体内は水分不足に陥りやすく、肌のバリア機能が弱まります。
常温や微温湯のミネラルウォーターをこまめに飲む習慣をつけ、1日1.5～2リットルを目安に補いましょう。
デトックス効果を期待するなら、レモンやミント、キュウリを漬け込んだフレーバーウォーターもおすすめです。
ハーブティーではカモミールやローズヒップを取り入れ、ビタミンやミネラルを穏やかにチャージするのも効果的です。
3. 良質な睡眠でリズムを整える
睡眠は肌のゴールデンタイムとも呼ばれ、修復と再生が最も活発になる時間帯です。
6月は梅雨の湿気や気温で寝苦しさを感じることもあるため、寝室環境を整えることが重要です。
エアコンは乾燥しすぎないよう設定温度を26℃前後にし、加湿器や濡れタオルで適度な湿度をキープしましょう。
就寝前にラベンダーやベルガモットなどの精油を垂らしたアロマバスやディフューザーを活用し、深い眠りを誘導すると効果的です。
植物美容学を活かした外側ケア
外側からのケアでは、植物オイルやハーブの香り、テクスチャーを活用して肌と心の両面をケアします。
自分の肌質やライフスタイルに合わせて、アイテムを選んでみましょう。
1. 植物オイルで優しく保湿
ホホバオイルやアルガンオイルは人の皮脂に近い構造をもち、肌なじみがよくベタつきません。
化粧水後に数滴を手のひらで温め、顔全体になじませることでふっくらとした潤いが持続します。
好みの精油をキャリアオイルにブレンドすれば、香りのリラックス効果も得られます。
オイル初心者は、夜のスキンケアに取り入れて翌朝の肌の調子を確認してみると安心です。
2. ハーブ蒸しで毛穴ケア
カモミール、ラベンダー、ローズマリーなどの乾燥ハーブをティーバッグや茶こしに入れ、熱湯を注いで蒸気を顔に当てます。
毛穴が開くことで汚れや古い角質が浮き上がりやすくなり、その後のクレンジングや洗顔の効果を高めます。
お好みで数滴の精油を垂らすと香りの癒し効果もプラスできます。
蒸し終わったら冷たいタオルでキュッと引き締め、植物エキス配合の化粧水で潤いを封じ込めましょう。
3. 自作マスクで集中ケア
ヨーグルト、蜂蜜、アロエベラなど天然素材を組み合わせた手作りマスクは、保湿と鎮静の両面をカバーします。
ヨーグルトの乳酸菌が穏やかに角質ケアを行い、蜂蜜とアロエベラが肌を柔らかく保護します。
使用後はぬるま湯で優しく洗い流し、肌に残った潤いをタオルでそっと押さえましょう。
週1～2回の集中ケアでゆらぎやすい6月の肌をしっかりと整え、透明感のある素肌を目指します。
まとめ
6月は湿度と気温の変化により、肌が揺らぎやすい時期ですが、植物美容学のアプローチを取り入れることでバランスを整えられます。
内側からは旬の食材や水分、睡眠環境を整え、外側からは植物オイルやハーブ蒸し、自作マスクでケアしましょう。
肌は日々の積み重ねで健やかなリズムを取り戻します。自然の恵みを活かしたシンプルなケアを継続し、6月も心地よい肌を楽しんでください。
自分の肌と向き合い、植物のチカラを味方にすることで、季節の変わり目を快適に乗り切る新しい習慣を育んでいきましょう。
